Japanese
English
診療指針
僧帽弁狭窄症の手術適応—病態生理学的検討
Indications in Mitral Commissurotomy.
藤本 淳
1
,
西崎 宏
2
,
曲直部 寿夫
2
Kiyoshi Fujimoto
1
,
Hiroshi Nishizaki
2
,
Hisao Manabe
2
1大阪成人病センター
2大阪大学医学部第1外科
1Center for Adult Diseases, Osaka.
2The 1st Dept. of Surgery, School of Medicine, Osaka University.
pp.869-875
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201515
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はじめに
僧帽弁狭窄症は病理解剖学的に僧帽弁口が正常僧帽弁口の大さに比較して狭いということであるが,現在行なわれている僧帽弁狭窄症に対する手術手技は単純に狭窄弁口を開大させるという成形手術ではなく,弁機能を回復させようとする手技である。もし成形手術であるならば外科領域においてのみ論ぜられるべきものであろう。その故に僧帽弁狭窄症の手術適応は外科面における進歩以外に病態生理学的考察が常になされてきたものである。今回も病態生理学的考察を立脚点として手術適応確立への道について論じたいと思う。僧帽弁狭症に対する手術は胸部外科においては一部門として広く行なわれているもので,それぞれの施設にて見解をもっておられることと思うので著者等の意見に対して御批判を頂きたいと思っている。
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