Japanese
English
診療指針
心房中隔欠損症の外科的療法—肺静脈還流異常を含む
Surgical Aspect of Atrial Septal Defect
曲直部 寿夫
1
,
奥 信夫
1
,
西崎 宏
1
,
川嶋 康生
1
,
藤野 俊夫
1
,
藤田 毅
1
,
上田 武
1
,
中田 健
1
,
宮本 巍
1
,
藤本 淳
2
Hisao Manabe
1
,
Kiyoshi Fujimoto
2
1大阪大学 武田外科教室
2大阪成人病センター
11st Surgical Department, Medical School, Osaka University
2Center for Adult Disease, Osaka
pp.167-182
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201074
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心房中隔欠損症に対する外科的療法の端緒は1948年Murray1),Swan2)による所謂Closed methodによつて開かれ,次で1952年Gross3)は独自なAtrial wellを用いるSemi-open methodを考案した。1953年Lewis and Taufic4)及びSwan5)等は低体温法応用による血行遮断時間の延長を臨床的に採用して直視下閉鎖術に成功し,同年Gibbon等6)は自ら考案した人工心肺装置を用いて体外循環下の直視下閉鎖術端を開いた。
本邦に於ては昭和29年9月,著者等7)がBjork-Cra—foordのPurse-string suture method8)によつて初めて本症の外科的閉鎖に成功して以来,尚一部にはClosed methodが用いられてはいるが,低体温法或は人工心肺装置使用による直視下手術が行われ欧米に劣らぬ成績を挙げている。
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