Japanese
English
原著
鼻粘膜化学刺激の肺温に及ぼす影響
Effect of the Nasal Chemical Irritation on the Pulmonary Temperature.
阿部 啓二
1
,
小林 庄一
1
Keiji Abe
1
,
Syoichi Kobayasi
1
1新潟大学医学部生理学第二教室
1The 2nd Dept. of Physiology, School of Medicine, Niigata University.
pp.907-910
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201390
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I.まえおき
われわれは,さきに肺温に関する実験の間に,タバコの煙やアンモニアガスによる鼻粘膜の刺激で著しい肺温下降を生ずることを認めた1)。この肺温下降は従来認められている反射性肺温変化2)の中で最も著しいものである。鼻粘膜刺激の呼吸・循環反射については,きわめて多くの研究があるにもかかわらず,肺温に対する効果を報告したものは見当らないので,以下にその概要を報告してみたい。
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