Japanese
English
原著
胸部単極誘導法の再検討—(1) RS棘波による左右心室肥大の診断
Reconsideration of Unipolar Chest Lead.: (I) The Mean R/S Ratio in the Right and Left Ventricular Hypertrophy
高階 経和
1
Tsunekazu Takashina
1
1大阪淀川キリスト病院
1Cardiovascular Division, Yodogawa Christian Hospital
pp.433-435
発行日 1964年6月15日
Published Date 1964/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201329
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I.まえがき
近来,心電図学の研究が盛んになり,胸部単極誘導法により心臓の電気生理学的変化を知る事が非常に容易となつた。QRS complexの波型の変化(心室活性時間の延長),ST及びT波の変化により,われわれはある程度迄,心室肥大,心筋梗塞,心筋障害,電解質の心臓に及ぼす影響などを知ることが出来るようになつた。
とくに,左右心室の活性時間の差が,電気生理学的に現わされるR波及びS波としてChest leadの上に現われ,左右心室の移行帯の探知及び心室肥大の診断の上に重大な意義を持つ事は,既に知られたとおりである。
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