研究
耳朶単極誘導における電極間距離とフィルターに関する研究—Ⅰ.徐波性脳波異常について
村山 利安
1
,
久下 陽子
1
,
吉井 信夫
2
1慶大病院中検脳波室
2東邦大第2外科,脳神経外科
pp.426-428
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909344
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
脳波検査の誘導法には単極誘導法と双極誘導法があるが,脳波の周波数,振幅測定には単極誘導法が基準となる.単極誘導法は,活性電極と不関電極間の電位差を求めるものであるから,不関電極の良否は脳波記録の良い悪いに直接に関係のある重要な問題である.不関電極として活性電極と同側の耳朶を用いる方法が最も広く普及している.他に活性電極と反対側耳朶を不関電極とした,交差耳朶不関電極法1),その他2〜5)があるが一般にはほとんど,または全く使用されていない.ここでは通常用いられている耳朶不関電極法と交差耳朶不関電極法を実際的な立場から比較検討した.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.