Japanese
English
原著
動静脈吻合法による心拍出量等の測定について(前篇)
Study of Cardiac Output and Hemodynamics by Artificial Arteriovenous Anastomosis. Ⅰ. Theoritical Considerations.
藤田 達士
1
Tatsushi Fujita
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Dept. of Anesthesiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.207-212
発行日 1964年3月15日
Published Date 1964/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201304
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I.はじめに
Stewart148)及びHamilton149)等によつて創始されたDilution ourveによる心拍出量の測定は1949年に到つてPrinzmetal56)によりRadio iso—tope(以下RIと略す)を用いて体外よりRadio—cardiogramを描かせることに成功し,これを利用してMacIntyre142)は1951年動脈を露出し,ここにScintillation counterを当てて心拍出量を測定した。同年Newman61)等は連続採血装置を考案して,動脈血を毎秒採血しWell counterで測定して心拍出量を求めた。その後,1955年Huff57)はRadiocardiogramより直接胸壁上で心拍量を測定しだ。Huffの方法で得た心拍量は簡便な為,多く臨床上に用いられているが,Gunnells143)らはこの場合に心拍出量は注入部位で異ることを証明し,動脈採血法と±9%前後の差が見られており154)155)156),また,Fick法との差は11〜13%である152)153)。
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