Japanese
English
症例
慢性進行性びまん性間質性肺線維症の1症例
A Case of Chronic Diffuse Interstitial Pulmonary Fibrosis.
祖父江 鮮
1
,
江崎 正
1
,
中野 達雄
1
,
沢田 英夫
1
,
三原 友夫
2
,
真武 秀寿
3
,
和田 卓人
3
K. Sofue
1
,
T. Mihara
2
,
H. Matake
3
1京都大学医学部第2内科
2国立筑紫病院
3九州大学医学部病理学教室
1The 2nd Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Kyoto Univ.
2National Chikushi Hospital.
3Dept. of Pathology, Faculty of Medicine, Kyushu Univ.
pp.957-968
発行日 1963年12月15日
Published Date 1963/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201276
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I.緒言
近年,抗生物質,化学療法の著しい進歩と胸部外科の飛躍的な発達,更には呼吸機能検査法の進歩と相俟つて呼吸器疾患の様相は著しく変貌し,従来,胸部疾患の中心課題であつた肺結核は次第にその影を淡め,これに代つて非結核性肺疾患についての関心が臨床医家の間に急速に高まつて来ている。茲に述べんとする慢性進行性びまん性間質性肺線維症もこれに属するもので,吾々は最近,X線上,発病時より約6年間に亘つてその経過を追及し得,且つ死後剖検によつて確認し得た本症の1症例を経験したのでその概略を報告する。
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