外国文献
気管支癌,他
pp.969-971
発行日 1963年7月20日
Published Date 1963/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203125
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Iowa大1949〜1960年間の気管支癌1097例中,開胸624,うち肺切283,葉切66あり.切除不能例では41%が未分化癌であつたが,切除可能であつたものは末分化癌21%(前者の1/2)にすぎず.epidermoid ca圧倒的に多く,腺癌15%.年齢50〜69歳.男子は女子より6.4倍多く手術をうけた.肺切死31例(11%).その半数は心血管系合併症による,葉切死14(21%),その半数が肺合併症,28%が心血管系合併症に由つている.葉切で死亡率が高いのは,より高年者で一般状態が悪い為であった.開胸のみで切除せずして術後30日以内死亡15%.合併症は術後早期には不整脈・感染・肺性心,おくれてからは感染・肺性心が主なるものであつた.肺切では不整脈35(fibrillation 24, flutter 6, flutter-fibrillation3など).ジギ・キニジンで回復した.不整脈は69歳以上の患者に多い.葉切ではfibrillation 3(うち2例は69歳以上).肺切ではCor pulm 12例,このうち7例は2〜3カ月内に死亡.1年以上つづいたもの5例.葉切ではCor pulm死3.術後膿胸は肺切に7例(うち4例は術後早く発生,ただし気管支瘻なきものが普通).術後3〜4年後に膿胸死に陥つたものもあつたわけである,それらには気管支瘻があつた.葉切群からは膿胸1例発生,誘導にて治癒.
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