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ジュニアコース
電気圧力計(1)
Electronic Manometer
藤咲 喜一
1
Kiichi Fujisaku
1
1日本光電工業株式会社
1Nihon Kohden Kogyo Co., Ltd.
pp.225-231
発行日 1963年3月15日
Published Date 1963/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201189
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I.はじめに
生体についての圧力などの測定のために,電気圧力計(電気血圧計)が広範囲に利用されるようになつた。その理由は,圧力の測定範囲を自由に変えて記録し得ることと,良好な周波数特性を有するためである。しかしながら本測定法にも限界がある。限界を越えた測定結果は信頼性をもたない。本編は初めて電気圧力計を使う方の参考に供するために,実際の使用法,介入する誤差について述べることにした。本来は電気圧力計とは圧変換機構Pressure Transducerと本体装置(増幅器)とより構成されているが,実際に使用する場合は記録装置も同時に使われるので,圧を記録する方法としての電気圧力計と云う意味で,Pres—sure Transducer Headより記録装置に至るまでを解説する。
まず圧力を測るということは,測定部位の圧力と大気圧の圧差を測つているのだということを忘れてはならない。このことを理解していないと装置をセットする際に誤をおかす場合が生ずる。次に測る圧力が静圧か,それとも流体の圧力であるかに留意しなければならない。
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