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ジュニアコース
圧力変換器の選び方
The Evaluation of Pressure Transducers
藤本 淳
1
Kiyoshi Fujimoto
1
1大阪府立成人病センター
1Center for Adult Diseases, Osaka
pp.67-73
発行日 1967年1月15日
Published Date 1967/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201732
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はじめに
呼吸循環系の研究や検査では,多くの物理量を電気出力に変換して記録したり,制御量としてとり出したり,あるいは種々の計算回路を通して算出することが行なわれている。そのうちで最も広く利用されているのは,圧の変換器すなわちprssure transducerであろう。現在循環系のroutine examinationとなっている心臓カテーテル検査,呼吸系では換気力学の検査において,圧を知るために必須のものとして準備されている。このような検査法の進歩に伴って,その目的のための装置が市販されている。しかし研究が進むにつれて,増幅器や計算器の進歩にしたがって種々のものが要求されつつあるにもかかわらず,国内メーカーでは特殊なものが入手できず,外国品に依存しなければならない。このような現状を知っていただくとともに,研究者が適当な圧変換器を選択していただけるようにと思い,現在入手しえたカタログを中心にまとめてみた。国内で医用の圧変換器の開発の遅れている原因の一つとして,われわれが購入するさいの医用電気装置を提供しているメーカーが圧変換器のメーカーでないために,わが国の専門メーカーである東洋測器や新興電気などの各社が研究者の要求を知らないということがあって,技術的に製作不可能ではないということである。したがって,今回は外国品を主として紹介しているが,国内メーカーの開発に参考になればと思っている。
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