Japanese
English
原著
低体温下心臓大血管手術の心電図学的考察—術後遠隔成績を中心として
Electrocardiographic Consideration of cardiovascular Surgery under Hypothermia
福慶 逸郎
1
,
弥政 洋太郎
1
,
加藤 茂雄
1
,
榊原 欣作
1
,
阿部 稔雄
1
,
沢 有好
1
,
西崎 保
1
,
堀米 利忠
1
,
佐竹 弘
1
,
三浦 旻
1
,
前原 利仁
1
,
南川 紀
1
,
岡本 晃愷
1
,
黒岩 常泰
1
,
坂口 昭五
1
,
清水 健
1
Itsuro Hukukei
1
1名古屋大学第1外科
1Nagoya university School of medicine, 1st. department of surgery.
pp.767-777
発行日 1962年11月15日
Published Date 1962/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201153
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I.緒言
1957年11月から1961年5月までに橋本外科教室において,低体温下で施行した直視下心臓内手術及び大血管手術例は第1表に示す如くである。われわれはそれらの心電図所見を術前及び術中に調査し,さらに術後に1ヵ月から長いものは3年有余にわたつて観察し,低体温法が心電図学的に心臓に如何なる変化を及ぼすか,また手術によつて血行動態が改善された場合,心臓自身が心電図学上如何に回復して行くかを検討した。なお術中の観察は61例全例について,術前及び術後の観察は47例について検討した。
記録に用いた心電計は日本光電会社製一素子心電計,同二素子及び三素子心電計であるが,特に術中記録は同社製作によるelectric monitor rec—order R.M.150型で行つた。
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