巻頭言
慢性肺疾患研究の現状を顧みて
長石 忠三
1
1京都大学
pp.71
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201060
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一時はどうなるかとさえ思われた「我が国の結核問題」も,化学療法や外科的療法の進歩発達,更には種々の予防対策等により,次第に解決のメドがつきつつあつて,真に喜ばしいことである。
道尚遠しの感もあるが,現段階にまで辿りつけたのは,世界的な意味での医学の進歩もさることながら,我が国の研究所や療養所の若い医師達が恵まれない環境下で凡ゆる悪条件と戦いつつ,結核と真剣に取り組んで来た賜物だと思われる。
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