座談会
「病院」10年を顧みて
吉田 幸雄
1
,
木下 正一
2
,
守屋 博
3
,
久松 栄一郎
4
,
栗山 重信
3
,
小西 宏
5
,
尾村 偉久
6
,
長谷川 泉
7
1厚生省病院管理研修所
2木下医院
3国立東京第一病院
4中央大学
5人事院職員局厚生課
6厚生省公衆衛生局
7医学書院編集部
pp.508-520
発行日 1959年7月1日
Published Date 1959/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201533
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医療団の頃からの構想
長谷川 雑誌「病院」がスタートして,ちようど10年になります。病院管理研修所と同じ年齢で,創刊いたしましたときはどうも3号雑誌の恐れがあるといわれておりましたが,現在では押しも押されもせぬ大雑誌に発展いたしました。スタートの時は80円ですが,現在は200円で,これは単に値段が高くなつただけじやなしに,内容上も飛躍してきたわけです。性格上病院協会の機関誌に変りましたが,編集上は創刊当時の開拓精神が脈々と生きているように考えられます。今日は創刊の時の編集委員の先生では,千種先生が病気欠席で,橋本寛敏先生は,先程お見えになつたんですが,所用でお出かけになりました。では司会は吉田先生にお願いして始めていきたいと思います。
吉田 今,長谷川さんからも話がありましたように,10年間の思い出話を,これを経験した先生方から伺おうというわけです。現在の編集にご関係の先生方の中で,最初から10年間,皆勤の先生は橋本先生,尾村先生,千種先生,守屋先生,木下先生,それから私ということになるわけですが,当時の国内情勢では,栗山先生が進駐軍,或いは東一,厚生省関係の間で,いろいろご体験があり,しかもなおかつ現在まで病院の雑誌とは浅からぬご縁がありますので特にご出席願いました。もう一つ忘れることができないのは,この雑誌を企画された久松先生に,ご出席いただいて,当時を回顧いたしたい。ま
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