Japanese
English
症例
回帰調律及び発作性心室性頻搏を術前に呈した1症例
Reciprocal thythm and paroxysmal ventricular tachycardia:A case before operation.
野口 照義
1
,
吉田 豊
1
,
中村 常太郞
1
T. Noguchi
1
1千葉大学医学部綿貫外科
1Ist Depart. of Surg., Chiba Univ. School of Med.
pp.729-736
発行日 1961年10月15日
Published Date 1961/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201031
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I.はじめに
近年医学の進歩に伴い,術前術後管理の改善,麻酔法の普及等により,術前心電図に可成りの異常所見を呈しても,慎重な管理を行えば,比較的大きな手術侵襲にも耐え得るという報告がみられる。教室でも心房細動,期外収縮,右脚ブロック,左室肥大等の所見を示しながら胃切除術,肺葉切除術等に耐えた症例を経験している。最近回帰調律によるPのサンドイッチ型と発作性心室性頻搏を術前に示し,しかも胃切除術に耐え,良好なる経過を得た症例を経験したのでここに報告する。
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