Japanese
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講座
X線連続撮影法およびX線映画撮影法
Serial radiography and Cineradiography.
田坂 晧
1
Akira Tasaka
1
1東京大学放射線科
1Department of Radiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.847-853
発行日 1960年12月15日
Published Date 1960/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200939
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I.はじめに
造影剤を用いて心臓・血管などの形態および血液動態をX線学的に診断する試みは1920年代の終りから行なわれている。近年心臓外科の進歩に伴つて,術前に正確な診断を必要とすることから,X線診断のこの方面の技術・装置は急速に進歩したといえる。血流中の造影剤の進行をとらえ,短時間のうちに変化する形態を知るためには,短時間内に数多くの連続したX線写真をつくる方法が必要となる。また撮影されたX線写真を再現させて運動の様相を繰返して見るためには映画法の応用も当然必要となる。
これらの撮影技術は,最近数年の間に急速に進歩普及し,循環器の診断だけでなく,消化管その他の診断にも広く応用されるようになつたので,この方面の技術・装置その他問題となる点の現況をのべることにする。
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