特集 地力が伸ばせる 心臓・大血管の画像診断−日常臨床でよく遭遇する循環器疾患−
先天性心疾患:心室中隔欠損,心房中隔欠損,Fallot四徴症
前田 恵理子
1
1東大病院22世紀医療センター コンピュータ画像診断学/予防医学寄付講座
キーワード:
心室中隔欠損(ventricular septal defect;VSD)
,
心房中隔欠損(atrial septal defect;ASD)
,
Fallot四徴症(tetralogy of Fallot)
Keyword:
心室中隔欠損(ventricular septal defect;VSD)
,
心房中隔欠損(atrial septal defect;ASD)
,
Fallot四徴症(tetralogy of Fallot)
pp.1030-1037
発行日 2021年9月26日
Published Date 2021/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000731
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
先天性心疾患が“ニガテ”という放射線科医は多く,特に小児の心臓となると,裸足で逃げ出したくなるという言葉をよく聞く。心臓以外の部位では,血管の破格を見つけることに,読影の幸せを見出す放射線科医は少なくない。いや,むしろ放射線科医の多数派かもしれない。そう考えると,先天性心疾患は,本来放射線科医の“大好物”になるポテンシャルを秘めている。胸の中央に写る造影剤の塊を,忌避しないでよく見てみよう。心臓の中を見ることに目が慣れてきたとき,きっと,読影に新たな楽しみが見つかることだろう。
Copyright © 2021, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.