Japanese
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第9回綜合医学賞入選論文
ポーラログラフ法による末梢循環の研究
Research upon the peripheral Circulation by the polarographic method
関 清
1
Kiyoshi Seki
1
1東京大学医学部田坂内科
1University of Tokyo, School of Medicin, Tasaka's Clinic
pp.1003-1018
発行日 1959年11月15日
Published Date 1959/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200832
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I.緒言
Davies, Brink1)等が,白金電極を用いたポーラログラフ法によつて,生体組織内の酸素濃度を測定して以来,既に16年になり,諸外国にも可成の数の報告をみるようになつたが,我国に於ける報告は極めて少く,2,3の研究グループのそれを数えるに過ぎない2)−11)。
著者4)−9)12)も,2,3年前より,自作の装置を用いて,本法によつて確かに生体組織内の酸素濃度の変動を,連続的に追求し得ることを確め,更に2,3の基礎的実験を行い,組織内酸素濃度の変動が,極端な条件下でなければ,酸素を通過させる微細血管毛細管の血流と正の相関をなすものと考えるに到つた。
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