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末梢循環障害に対するポーラログラフ法の応用
恒川 謙吾
1
1京都大学医学部外科第2講座
pp.823
発行日 1966年6月20日
Published Date 1966/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204004
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近年の血管外科の発達は,めざましいものがあるが,われわれが実際に取り扱う閉塞性未梢動脈疾患のうちには直達血管手術の適応のないものが,まだ,少なくないのが現状であり,腰部交感神経切除は,なお,治療上有力な手段の一つとなつている.しかし,交感神経切除の効果の判定は,きわめてむつかしく,したがつてその適応についても諸家によりまちまちである.
従来より,循環動態の検査法は,血流量の測定法をはじめとして,容積脈波,アイソトープクリアランス法など,種々あるが,末梢循環の動態把握を目的として,臨床的に応用しうるものは数少ない.
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