Japanese
English
症例
蒙古症に合併せる共通房室管残存の1剖検例
Mongalism with Persistent Common Atrioventricular Canal Report of A case
山本 高治郎
1
,
江口 篤寿
1
,
奥平 昌彥
1
,
鈴木 英子
1
,
田辺 潤一
2
,
横山 武
3
T. Yamamoto
1
,
A. Eguchi
1
,
M. Okudaira
1
,
J. Tanabe
2
,
T. Yokoyama
3
1聖路加国際病院小児科
2聖路加国際病院内科
3聖路加国際病院病理
1St. Luke's International Hospital, Department of Pediatrics.
2St. Luke's International Hospital, Department of Medicine.
3St. Luke's International Hospital, Department of Pathology.
pp.687-690
発行日 1959年7月15日
Published Date 1959/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200797
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共通房室管残存Persistent Common Atrio—ventricular Canalは先天性心疾患のうちでも比較的稀なものであり,最近のWakai&Ed—wards1)等の集計によるもいまだ85例の報告にすぎない。しかし,心臓外科の普及に伴い,心房中隔欠損症の手術が行われるに至り,いわゆる心房中隔一次口開存と本症との間に形態的移行があることが一般に認められるに至つた。すなわちKi—ely2)等は"Ostium Primum Syndrome"(一次口症候群)と題する論文中に本症も含めて,その病態生理を説明している。現在までに本邦に於ては本症の定型的報告例の発表に接していない。我々は最近生後12日目に消化管閉鎖のため死亡した蒙古症の乳児に於て,剖検上共通房室管残存の存在を認めたので報告する。
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