Japanese
English
症例
心房中隔欠損を伴える先天性僧帽弁狭窄症(Lutembacher症候群)の2剖検例
Two Cases of Congenital Mitral Stenosis with Atrial Septal Defect.
岡本 義明
1
,
久保田 達夫
1
,
大国 真彥
1
Yoshiaki Okamoto
1
,
Tatsuo Kubota
1
,
Masahiko Okuni
1
1東京大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, School of Medicine, University, of Tokyo
pp.215-218
発行日 1959年2月15日
Published Date 1959/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200734
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I.緒言
Lutembacher症候群とは1865年Martineau1)により初めて報告され,1916年Lutembacher2)によつて詳述された症候群であり,僧帽弁狭窄と心房中隔欠損が合併する心疾患である(第1図)。初めLutembacher等はこれをすべて先天性のものと考えたのであるが,其の後に至り僧帽弁狭窄は殆んどの場合がリウマチ性炎症にもとづく後天性変化であるといわれる様になつた。われわれは最近先天性と思われる僧帽弁狭窄及び左室形成不全に心房中隔欠損が合併した2剖検例を経験したので報告する。
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