Japanese
English
症例
心室筋性部中隔欠損を伴つた幼若型大動脈絞窄症の一剖検例
A case of coarctation of the Aorta (infantile type) with ventricular septal defect
飯島 昌夫
1
,
平山 宗宏
1
,
大国 真彥
1
Masao Iizima
1
,
Munehiro Hirayama
1
,
Masahiko Okuni
1
1東京大学医学部小児科
1Department of Pediatrics, School of Medicine, University of Tokyo
pp.127-130
発行日 1959年1月15日
Published Date 1959/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200722
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I.緒言
大動脈絞窄症は欧米に於ては稀な疾患ではなく,頻度もAbott1)は先天性心臓血管畸形の中12.4%,Ober2)は生後1カ月に死亡した先天性心畸形の11%に本症を見,Nadas3)も10%よりやや多い程度と報告している。Bonnet4)の所謂幼若型も決して少なくなく,Abott1)は3.7%と言いCalodney5)は乳幼児期に死亡した21例の本症の中14例が幼若型であつたと言う。
しかるに本邦に於ては,かなり稀な疾患とされ,沢田6)は2%に見られたと言い,昭和7年の橋本7)の報告以来20余例を見るにすぎない。
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