Japanese
English
方法と装置
オキシグラフによる人体皮下組織の酸素圧の測定及び装置
The measurement of O2-tension in the subcutaneous tissues by OXYGRAPH in man.
後藤 宏
1
Hiroshi GOTO
1
1北海道大学応用電気研究所
1Research Institute of Applied Electricity, Hokkaido Univ.
pp.171-182
発行日 1959年2月15日
Published Date 1959/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200729
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まえがき 皮下組織のO2—圧を測定することは,皮下組織のO2消費及び血管の収縮機能状態の研究に役立つものと思われ,従つて末梢血行障害の診断等,臨床医学的に極めて重要な役割りを占めるものと考えられる。
近年,ポーラログラフの発展に伴い,白金電極を用いて溶液中の溶存酸素を定量することが可能になつて来た。生体内のO2—圧を測定する試みは,この方法を用いてしばしば行われている。すなわち,Davies及びBrink7)が1942年に始めてこの方法を生物学的な用途に応用して以来,Davies, McCulloch, Roseman,6)及びRoseman,Goodwin, McCulloch32)は,微小白金電極を大脳皮質内に挿入し,ショックを起させたり,酸素ガス,窒素ガスを吸入させた時,あるいは薬品で処置した時の酸素分圧の変化を測定している。また,Olsen及びSchroeder28)は腎皮質O2の消費の測定を行つている。
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