Japanese
English
方法と装置
反復呼吸式肺機能検査法の臨床的応用
Clinical Application of Oximetric Rebreath Test (O. R. T.) of the Lung
佐治 玄
1
,
森 繁男
1
,
山田 博信
1
,
水野 堯之
1
,
末光 績
1
,
三戸 粲
1
Hajime Saji
1
,
Sigeo Mori
1
,
Hironobu Yamada
1
,
Takayuki Mizuno
1
,
Isao Suenutsu
1
,
Akira Mito
1
1大阪医科大学内科学教室
1Department of Medicine, Osaka Medical College
pp.29-36
発行日 1958年1月15日
Published Date 1958/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200580
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肺機能に関する研究は,近年麻酔学の進歩,胸部外科手術の発展と共に長足の発達を遂げた。即ち,Forssman, Cournand,上田,笹本,小林等に依つて,静脈カテーテル法に依る心肺動態の研究,臨床的応用が成され,又換気,ガス交換に関するFenn, Riley12)〜14)等の研究がある。本誌にも静脈カテーテル,肺機能に関する研究は,既に多数発表紹介された。かくして肺の病態生理の今迄窺知し得なかつた機能の多くを究明出来る様になつて来た。
然し,此の静脈カテーテル法に依る研究は,肺機能面で多くの解決を与えては呉れるが,操作術式が複雑で,其のSampleに就いての測定も高度の精密度を要する。故に充分な設備と熟練した多数の研究者の揃つている所に於てのみ,始めて可能なものであり,日常の臨床検査としては不適当である。又被検者に加えられる負荷も相当に大きく,一般外来患者,重症患者に就いては施行し得るものではない。
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