Japanese
English
方法と装置
オキシメーターによる反復呼吸式肺機能検査法
Oximetric Rebreathe Test of the Lung (O. R. T.)
三戸 粲
1
,
谷口 成之
1
,
小川 悟
1
,
佐治 玄
1
,
森 繁男
1
Akira MITO
1
1大阪医科大学内科学教室
1Department of Medicine, Osaka Medical College
pp.337-343
発行日 1956年4月15日
Published Date 1956/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200355
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肺機能に関する研究は,近年静脈カテ法,及び胸部外科手術の発達と共に,各方面で重要な課題として取上げられて来た。静脈カテを用いる検査は,既に本誌にも広く紹介された如く,之によつて肺の機能を詳細に研究し得ると共に,心不全の血液動態,更に先天性脈管畸型の診断などに関して,従来窺知する事の出来なかつた血液動態の多くの事項を明らかにする事が出来るようになつた。
然し此の検査は,操作術式が複雄で患者に与える負荷が大きく,且多少の危険を併う事が懸念される。故に吾々はoximeterを用いる事により,被検者に何等負荷を与える事無く 容易に実施出来る反復呼吸式肺機能検査法(Oximetric Reb—reathe Test (O. R. T.))を考察し,之を教室で肺機能のScreening Testとして用いているので其の概略を記述する1)2)。
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