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緒 言
従来肺胞気の組成を知る為に種々の研究がなされて来た。即ち直接的にはHaldene-Pieestly法があり間接的にはFeun等のIdeal Alveolar Equation1)による考え方がある。これに対しFowler2)等は連続的CO2ガス分析装置を使用して呼気中のCO2ガスを分析し安静呼気終末CO2分圧と動脈血CO2分圧の差が僅かであることから安静呼気終末CO2分圧を以て平均肺胞気分圧と見なし得ると報告している。石田等はすでにナイトロジエンメーターを用いて求めた肺内ガス分布曲線3)によつて各種慢性肺疾患について肺内ガス分布を調べて来た著者は更にListon-Becker 16型CO2ガス分析装置を使用して肺胞気組成を検討してみた。ガス分布と血流分布の関係について研究することは極めて興味あることであり,N2メーターを用いて殆んどガス交換にあづからぬN2を測定し,CO2メーターを用いてガス交換の一主役を演ずるCO2を同時に連続的に測定して得られた成績についてここに報告する。
Alveolar and arterial CO2 tension were measured on 126 chronic pulmonary patients and 30 heathy subjects.
(1) Significant difference of CO2 tensions between maximum expiratory gas sanpes and arterial blood was often obsercee in patients with Chronic pulmonary diseases.
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