Japanese
English
文献抄録
心室拡張期に於ける吸引力の実験的証明—GERHARD A BRECHER/低体温下KCl使用時の心搏再開に及ほす高張ブドー糖の効果—G. E. Mavor, R. K. McEooy, E. B. Mahoney
Experimental Evidence of Ventricular Diastolic Suction/The Effectiveness of Hypertonic Glucose in Resuscitation of the Hypothermic Heart Following Potassium Chloride Arrest
岸井 利昭
1
,
太田 昭夫
1
1東大美甘内科
pp.22,46
発行日 1957年1月15日
Published Date 1957/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200451
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
現在一般には心室中の血液は心房内圧により後方より送られると考えられている。この考えは心室内圧が陰圧を示めさぬこと,心室内に入れたカニユーレに液体が吸引されないことに基礎をおいている。最近,ChassaignacやBloomにより再びこの問題がとりあげられた。著者は心室内圧が陰圧を示めさぬのは心房壁の柔軟性,僧帽弁の抵抗の少いことより陰圧が示めされぬと考えて実験的に心室の吸引力を証明した。
犬を用い,開胸にし心房より心室にカニユーレを入れ,胸腔にはリンゲル液を満す。その液面より0〜100mm低い所に貯溜液をおき,これにカニユーレを連結し,貯溜液の心室内への吸引を流量計で測定し同時に心室内圧曲線を記録した。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.