Japanese
English
方法と装置
刻時式ベクトル心電計
Vectorcardiograph with Time-markjng
戸塚 武彥
1
Takehiko TOTUKA
1
1日本医大生理
1Physiological Laboratory Nippon Medical School
pp.479-486
発行日 1956年6月15日
Published Date 1956/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200381
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Ⅰ前 言 葉 ベクトル心電図とは何かと云う事を今更説明するまでもなかろうが,一応簡単に述べないと先の説明が上手く行かない。
心電図と云うものが心臓の活動電位を主として体表から導いたものである事は云う迄もないが,心臓と云うものは元来相当な大きさを持つた立体的な複雑な臓器であり,その中に於て時間的にも又空間的にも複雑に経過する興奮に伴つて起る活動電位の綜合されたものであるから,之を理論的に解明する事は甚だ困難である。而も誘導するのは通常心臓そのものからではなく,主として体表からである。従つて得られた曲線は心臓自身に基く要素と共に,胸廓内にある諸臓器の電気抵抗分布が影響したものであるから更に複雑なものとなるわけである。
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