検査技師のためのME講座 検査機器の点検と管理の実際・6
心電計
石山 陽事
1
1虎の門病院生理学科
pp.759-764
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203125
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心電計の進歩と種類
心電計は,生理機能検査機器として最も使用頻度の高い機器です.最近の心電計にはマイクロプロセッサーを内蔵した自動心電計が多いようですが,きれいな心電図を記録するという点では原理的には従来の手動型心電計と大差はありません.どこにマイクロプロセッサーが使用されているかといいますと,1)12誘導の切り替えが電子スイッチにより自動化されていること,2)オートゲインコントロールによって振幅の高すぎる波形を自動的に1/2にして記録できること,3)記録の長さ(誘導の長さ)を自動的に決めることができること,4)電極接着不良や断線時に警告が出るようになっていること,5)記録波形または誘導別に校正電圧が自動的に入るようになっていること,
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