Laboratory Instrumentation
心電計
渡辺 泰治郎
1
,
桜井 隆
2
1フクダ電子㈱管理本部
2フクダ電子㈱本郷事業所
pp.214-217
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914277
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心電図(検査)記録は一般外来のほか,救急時,手術中,重症患者監視,集団検診などの健康管理にと幅広く用いられるようになり,もう特殊な検査ではなくなった。このように数多く使われるようになった理由の一つに,心電計の性能が大幅に向上して,いつでも安心して使えるようになったことをあげるができよう.
このために,その取り扱い方や心電図を記録するための教育や,特別な訓練を受けなくても数回の練習だけで,だれにでも気軽に操作できるようになった.それだけに時々読めない心電図が発生する.読めない心電図ではいくら記録しても役に立たないし,心電図と言うことはできない,なぜそうなるかの原因には大きく分けて二つあるが,一つは心電計そのもの(hard)の不具合を知らずに使っている.もう一つは,心電計の取り扱い方と,被検者を含めた周辺(soft)の問題とがあげられる.そこで日常心電計を使いながらその性能を点検し,異常を早期に発見し,それを整備して,常に読める心電図を記録するための,心電計の扱い方とチェックのポイントを記してみる.
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