Japanese
English
綜説
肺胞構造の電子顕微鏡的観察
Electron Microscopic Observation of Pulmonary Alveolar Structures.
板木 晧二
1
Kôji ITAGI
1
1京都大学結核研究所外科療法部
1Surgical Division of Tuberculosis Research Institute, Kyôto University
pp.400-411
発行日 1956年5月15日
Published Date 1956/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200366
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緒言
肺胞構造については古くから注目されており,1808年Reisseiseuが哺乳動物肺について,「肺胞とは,粘膜上皮で覆われた気管枝の盲端である」と記載して以来,肺胞壁の被覆組織の問題を中心とし,該組織の存否如何,性格,肺胞腔と肺毛細血管との関係等について,種々論議されているが,今日尚定説をみない状態である。
そこで著者は昭和29年7月以降,肺の病態生理に役立たしめることを究極の目的として,肺胞構造の電子顕微鏡的観察を行つた。現在尚研究を続行中であるが,今回はその中,健常肺についての知見のみについて報告する。
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