Japanese
English
特集 心肺性危機
内分泌疾患における心肺性危機
Cordiopulmonary Crises in the Hormonal Diseases
田坂 定孝
1
,
増山 善明
1
S. TAZAKA
1
,
Y. MASUYAMA
1
1東京大学田坂内科
1the Ⅰst Department of Internal Midicine, School of Medicine, Tokyo Univ.
pp.45-54
発行日 1956年1月15日
Published Date 1956/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200321
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Ⅰ.序 言
心肺性危機という語はこれを狭義に解すれば心肺機能に重大な障碍を来たしたことによる生命に対する危急状態と解せられる。即ちポンプとしての心臓の力学的作用並びにガス交換を主とした肺の呼吸機能の異常に基ずくものであるが,内分泌疾患についてこれを論ずるにあたつてはこの意味での危機にあてはまるものはごく稀な場合にすぎない。
然るに内分泌疾患に関する最近の著しい進歩はこれらが内分泌臓器のみならず,あらゆる臓器の複雑な関連において成立している全身疾患として種々の面から考察せられねばならぬことを示唆している。
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