綜説
心臟の力動に関する新知見
佐野 勇
1
Ludwig Heilmeyer
1大阪大学
pp.543-547
発行日 1955年9月15日
Published Date 1955/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200278
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
開会の辞
藤田真之助博士 これからProf. Dr. Heilmeyerを迎えまして講演会を開きます。御承知の通りHeilmeyer教授は第14回日本医学会総会に招待されまして,日本に参られたのであります。この機会にこの講演会を開くことになりました。これはアメリカ胸部医師学会という会がございますが,その日本支部会と慶応医師会の共催の形になつております。始めます前に簡単にもう御存知の方が多いと思いますが,Heilmeyer教授の御紹介をいたします。
Prof. Heilmeyerは1899年,ミユンヘンにお生まれになりました。同市のミユンヘン大学を卒業され,その後ミユンヘンの第一内科のProf. Rombergの下で研究を続けられて,所謂"ジキタリスの心外作用"ということで学位を得られております。その後同大学助手としてProf. Feilと共にイエナ大学の方に移りまして,そこで後にOberarztになられました。その後このイエナに於きましてHarn-farbstoffに関する分光学的測定法を研究されまして,所謂血液の化学の方の研究を始められた訳であります。1928年にこのテーマでProf.の称号を得られております。その後1937年,イエナ大学で内科学員外教授になられました。その間鉄及び銅の代謝の研究をやられております。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.