Japanese
English
原著
血漿置換法(固有血漿の大部分を代用血漿で置換する)による變性異種血漿Plasmonalの研究
The Experimental Studies of Plasmonal Ⅴ (Denatured Bovine Plasma) on the point of "PLASMA-REPLACEMENT"--Replacing almost all Dog's Plasma with Plasmonal. Ⅴ.
江崎 治夫
1
,
小林 誠
1
,
河石 浩
1
,
兒玉 彬
1
Esaki H.
1
,
Kobayashi S.
1
,
Kawaishi H.
1
,
Kodama H.
1
1廣島醫科大學外科教室
1the Ⅱ-Surg. Dept., Hiro-shima Med. School
pp.120-124
発行日 1954年3月15日
Published Date 1954/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200145
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1.緒言
代用輸血漿plasmonal (以下pl.と略す)が出血に對し救命的である事は度々發表した處であり,臨床上も多數の症例を救助している。河石,郭によれば家兎を用いて瀉血—pl.同量靜注を反覆すれば,家兎總血量の66%まで置換生命を保つ事が出来ると發表している。若し,瀉血した血球を再注射して血漿のみをpl.を以て置換すれば,更に多量の置換が可能であろうと考える(血漿置換法)。回數を重ねて徹底的な置換を行えば,その動物は自己の血球が變性された異種血漿に浮遊循環している事になり,果して生存し得るか,又靜注された蛋白質は如何なる運命をとるかに就いて,犬を用いて研究したので報告する。
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