Japanese
English
方法と裝置
電氣血壓計に就いて
Electromanometer
笹本 浩
1
,
荻野 義夫
1
HIROSHI SASAMOTO
1
,
YOSHIO OGINO
1
1慶応大学医学部内科教室
1School of Medicine, Keio University
pp.95-108
発行日 1954年3月15日
Published Date 1954/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200142
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Ⅰ.血圧の計測
血圧の測定は其の歴史も古く,方法も多いが大別すれば直接法と間接法とになる。直接法とは血圧及びその変動を圧力計に伝えて其の指示又は記録が直接血圧を示すものであり,間接法とは何等かの仲介的な判定基準に依り間接的に血圧を知る方法である。非観血的直接法としてはWagner,長谷川,畠山等;観血的直接法としては古くはFickのFeder ManometerよりHamiltonのManometer及び以下述べんとする電気血圧計に至るものが之に属する。非観血的間接法は現在最も一般化している水銀圧力計を用いた聽診法等が之に属する。観血的直接法に依り血圧の測定を行う場合,血圧計に対し要求される条件は 1)靜圧を示す事。
2)速い圧力変化を忠実に指示する事。
3)血圧と指示値との関係が直線的である事。
4)指示が読み易い大きさである事。
5)血圧測定の為の負荷擾乱が小さい事。
6)指示又は記録部も含めて温度,湿度,気圧,振動,位置,電源等の変化の影響少く安定である事。
7)被測定個処と指示又は記録部間の距離は充分長く出来,且つflexibleである事。
8) Transducerの寸法,重量が可及的小さい事。
等である。
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