今月の主題 内科医に必要な血管疾患診療の知識
慢性血管疾患の診療
胸部大動脈瘤,胸腹部大動脈瘤
許 俊鋭
1
1埼玉医科大学心臓血管外科・呼吸器外科
pp.1522-1525
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908860
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
胸部大動脈瘤には真性大動脈瘤と大動脈解離,外傷性仮性大動脈瘤がある.紡錘型で横径5〜6cm以上に拡大した場合,手術適応となる.
慢性期の胸部大動脈瘤に対する内科治療は,主としてサイズの拡大を防止する降圧治療が基本であるが,大動脈瘤の成因に感染や炎症が関与している場合や,嚢状形態のもの,あるいは外傷性仮性大動脈瘤は,サイズにかかわらず手術治療の適応となる.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.