連載 専門医に必要な画像診断技術 (第11回)
4 MRI
大動脈瘤
鎌田 裕基
1
,
大田 英揮
1
H. Kamada
1
,
H. Ota
1
1東北大学
pp.1023-1029
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu72_1023
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MRIは,CTと比較して体幹部領域における空間分解能は劣るが,組織コントラスト分解能に優れ,X線被曝がなく,非造影でも血管内腔の評価が可能である.近年,さまざまな撮像法の開発により,MRIでは大血管の形態評価に加え,血管壁や血流などの性状評価も可能になりつつあり,大血管疾患の画像診断で重要な役割を担うことが期待されている.本稿では,大動脈瘤や大動脈解離などの大血管疾患におけるMRIの役割や撮像法,画像診断の要点について概説し,各疾患の画像を例示する.
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