カンフアレンス
Anoxemia及び肺胞毛細管ブロツク
石川 七郞
1
,
上田 喜一
1
,
須田 勇
1
,
井上 雄
1
,
加藤 俊男
1
,
笹本 浩
1
1慶應義塾大學醫學部
pp.129-133
発行日 1953年5月15日
Published Date 1953/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200092
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笹本:最近Anoxemia (以下A.と記載する)の一原因として肺胞・毛細管ブロツク(以下A-C Blockと記載する)がアメリカ學派によりとり上げられていますが今晩は我々のA.の分類を中心にA.の成立原因について二三檢討を加え,又A-C Blockと云う概念を御紹介しようと思つています。此所にお見せ致しますのは,我々のA.の分類ですが(表1參照),まずわれわれはA.を御覽の通り3つの大きなグループ,即ち1)赤血球性A.2)肺性A.,3)循環障碍性A.とにわけています。以下多少くわしく各項目にわたつて説明致しますと, Ⅰ 赤血球性A.を貧血性即ち赤血球減少性,換言すれば全Hbの減少せるものと,ヘモグロビン中毒性即ち有效Hbの減少せるものとの2つに分類します。此のいずれもA.を起すことは明かな事實です。
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