Japanese
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特集 環境因子と呼吸器疾患
環境因子と間質性肺炎
Environmental Factors and Interstitial Pneumonia
半田 知宏
1
Tomohiro Handa
1
1京都大学医学部附属病院呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Kyoto University Hospital
pp.951-955
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200012
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はじめに
近年,PM2.5をはじめとする大気汚染物質と呼吸器疾患の関連が注目され,PM2.5によって肺癌のリスクが上昇すること1)や,呼吸器疾患による死亡率,入院リスクが上昇することなどが報告されてきている2).間質性肺炎と環境因子との関連についての関心も高まっている一方で,特発性肺線維症と遺伝的素因との関連についての新たな知見も得られ,内的,外的要因の両面から病態の理解が深まってきている.また,間質性肺炎を引き起こす疾患のなかには,塵肺や過敏性肺炎など環境曝露との関連が明らかなものが含まれており,喫煙との関連も含めると広義の環境因子が間質性肺炎の病態に深く関わっている.本稿では,特発性間質性肺炎と環境曝露や喫煙との関わりを中心に概説し,間質性肺炎と環境因子の関わりについての知見をまとめる.
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