Japanese
English
Bedside Teaching
ASVを科学する
Science of ASV
百村 伸一
1
Shin-ichi Momomura
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器科
1Division of Cardiovascular Medicine, Saitama Medical Center, Jishi Medical University
pp.182-186
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102412
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はじめに
睡眠時無呼吸,特に心不全に合併するチェーンストークス呼吸を伴う中枢性睡眠時無呼吸(CSR-CSA;central sleep apnea with Cheyne-Stokes respiration)に対する治療機器としてわが国ではASVが広く使われるようになってきた.さらに最近では睡眠呼吸障害の程度や有無にかかわらず心不全治療機器として心不全慢性期のみならず,急性期にも使用されるようになってきた.これに伴いASVの臨床使用経験の報告も増えてきたがその機序に関しては,睡眠呼吸障害を強力に消し去ること以外に,胸腔内を陽圧化することによる心負荷の軽減,さらには肺の膨張による交感神経緊張の緩和なども考えられている.ここでは最近のASVに関する研究報告をもとにその作用機序について考えてみたい.
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