Japanese
English
Bedside Teaching
肺がん診療における緊急症
Oncologic Emergency in Medical Practice of Lung Cancer
鈴木 勉
1
Tsutomu Suzuki
1
1順天堂大学医学教育研究室・呼吸器内科
1Department of Medical Education, Department of Respiratory Medicine, Juntendo University Faculty of Medicine
pp.62-69
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102136
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はじめに
がん患者は経過中に,がん自体に関連して生ずる様々な症状や治療に関連した種々の事象を呈する.そのなかには,時間・日の単位で進行し,早急な対応をしないと不可逆的な機能障害と著しいQOLの悪化をきたし,場合によっては生命に危険が及ぶ差し迫った病態がある.このような病態はOncologic Emergencyと呼ばれる.これらは有効な対処法を選択して緊急治療を行う必要のある病態であるが,がん診療の場でがん救急としてまだ十分認識されていないとも言われている.また,がんの経過中にみられるだけではなく,場合によってはこのような病態で発症することもある.もちろん肺がん診療においてもこのような緊急症は重要であり,日常診療において常にこのような病態があることを意識しておく必要がある.
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