特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第1章 呼吸器
肺がん
廣瀬 敬
1
1日本医科大学多摩永山病院呼吸器・腫瘍内科
pp.531-533
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_531
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診断基準
肺がんの確定診断は,組織あるいは細胞による病理診断である.胸部X線やCTなどの画像診断で肺がんが疑われる場合には,気管支鏡検査,CTガイド下経皮針生検,胸腔鏡検査,開胸肺生検などで病理診断を行う必要がある.非小細胞肺がん,とくに腺がんでは,がん組織で数種類のドライバー遺伝子変異/転座とPD-L1発現を検査して,薬物治療方針を決定1)するため,腫瘍量を十分に採取することが必要である.
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