肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
EGFR-TKIの登場により非小細胞肺癌の治療はどう変わったか?
清水 俊雄
1
,
岡本 勇
1近畿大学 医学部内科学講座腫瘍内科部門
キーワード:
Protein-Tyrosine Kinases
,
Epidermal Growth Factor Receptor
,
変異
,
肺癌-非小細胞
,
Gefitinib
Keyword:
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Mutation
,
Protein-Tyrosine Kinases
,
Receptor, Epidermal Growth Factor
,
Gefitinib
pp.216-222
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125120
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EGFR-TKIの臨床現場への導入とEGFR遺伝子変異の発見は、NSCLC(非小細胞肺癌)に対する治療戦略における革命的進歩をもたらした。EGFR遺伝子変異は、予後因子としての役割と延命効果予測因子の両面を兼ね備えている可能性を有している。臨床背景やバイオマーカーによる症例選択が本当にEGFR-TKIのベネフィットを受ける患者集団(selected patients)を選択できているかを検証するためには、EGFR遺伝子変異の有無別に最適な治療方針を判断するためのエビデンス確立がもっとも重要であり、今後のEGFR-TKIを用いたNSCLCに対する治療戦略の大きなkey pointである。
©Nankodo Co., Ltd., 2009