Japanese
English
Bedside Teaching
頸静脈波形の意味とその診かた
The Jugular Venous Pressure and Pulse Contour for Management of Heart Failure
加藤 真帆人
1,2
Mahoto Kato
1,2
1日本大学医学部内科学系循環器内科学分野
1Division of Cardiovascular Medicine, Department of Medicine, Nihon University School of Medicine
2Brigham & Women's Hospital, Harvard Medical School
pp.315-320
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101916
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はじめに
心不全,特に急性代償不全は,直ちに治療が必要な病態であることは誰もが認めるところである.速やかな血行動態の安定化は,心筋に対するダメージを軽減し,その結果,患者の予後を改善すると推測される.近年の急激な医療機器の進歩により,かなり正確に患者の病態が把握できるようになってきたが,そのことにより逆に検査がルーティン化してしまい,その目的,つまり「何を見つけに行くのか?」が失われている.問診・身体所見は心不全治療に限らず「治療方針の基本であり目的である」ことを再認識すべきである.
本稿では頸静脈波形の観察法方とその評価方法を,特に心不全の見地から述べる.
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