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Bedside Teaching
気管支喘息におけるβ2刺激薬と抗コリン薬
The Use of β2-agonists and Anti-cholinergics in Asthma
今野 哲
1
Satoshi Konno
1
1北海道大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野
1Department of Respiratory Medicine, Graduate School of Medicine, Hokkaido University
pp.309-314
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101915
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はじめに
気道炎症を特徴とする気管支喘息においては,抗炎症薬である吸入ステロイド(ICS)が第一選択薬であることは言うまでもない.しかし,ICSのみではコントロール不良の際には,気管支拡張薬の追加が有効であるとされている.代表的な気管支拡張薬にβ2刺激薬と抗コリン薬が挙げられるが,これまで喘息治療薬としては,もっぱらβ2刺激薬が効果があるとされ,種々のガイドラインにも示されている.しかし最近は,抗コリン薬もコントローラーとしての有用性が見直されており,一方,β2刺激薬に関しては,その安全性に関する議論が展開されている.本稿ではこれらの点に着目し,最近の報告について紹介する.
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