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特集 最新の呼吸器疾患ガイドライン
間質性肺炎のガイドライン
Interstitial Pneumonia
林 宏紀
1
,
吾妻 安良太
1
Hiroki Hayashi
1
,
Arata Azuma
1
1日本医科大学内科学講座呼吸器・感染・腫瘍部門
1Division of Pulmonary Medicine, Infectious Diseases,and Oncology, Department of Internal Medicine, Nippon Medical School
pp.367-373
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101675
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はじめに
間質性肺炎には,原因が不明な特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias;IIPs)と,原因が明らかな二次性間質性肺炎がある.特発性間質性肺炎は,厚生労働省特定疾患に指定される呼吸器難病である.2003年に診断基準の第4次改定が作成され,それに伴って2004年「特発性間質性肺炎診断と治療の手引き」が刊行された1).近々,特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis;IPF)に関して,ATS(米胸部疾患学会)/ERS(欧州呼吸器学会)/JRS(日本呼吸器学会)/ALAT(南米胸部学会)共同でエビデンスに基づいたガイドライン策定が行われ,2012年にはIIPsに関する国際ガイドラインが発表される予定であり,注目したい.
本稿では上記「手引き」に則って,特にIPFを中心に,その概念・診断・治療について述べたい.
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