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特集 循環器疾患の逆リモデリング
心房細動における逆リモデリング
Reversal of Atrial Remodeling during Atrial Fibrillation
藤木 明
1
Akira Fujiki
1
1静岡赤十字病院循環器科
1Division of Cardiology, Shizuoka Red Cross Hospital
pp.689-699
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101510
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はじめに
心房細動は人に認められる頻脈性不整脈のなかで最も長く持続する.心房細動が持続し薬剤抵抗性となるのは,心房細動自体の病態が変化することと関連する.この心房細動の病態変化の背景にあるのが,心房リモデリングである1).リモデリングは電気的,機械的,構造的に分けられる.一方,心房細動を電気的に停止させ経過を追うと,徐々にリモデリングからの回復が観察される2).このようにリモデリングが修飾され,もとの状態に近く回復することを逆(リバース)リモデリングという.さらに一歩進んで心房細動中に,この逆方向のリモデリングを薬物的に生じさせることが可能であれば,持続性心房細動を停止させて洞調律を再び維持できる可能性がある.
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