Japanese
English
Current Opinion
心臓老化―バイオマーカーと制御
Recent Insights into Cardiac Aging: Biomarker and regulation
新村 健
1
Ken Shinmura
1
1慶應義塾大学医学部内科(老年)
1Department of Internal Medicine, Keio University School of Medicine
pp.421-427
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101465
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
心臓老化研究の最近の動向
心臓老化の研究は,まず組織・病理学的解析,機能的解析から行われた.その後分子レベルでの病態解析が追加され,今日の心臓老化への一般的理解を形作っている(表1)1).加齢動物心の解析結果では,老化心のphenotypeと肥大心のそれとが多くの一致をみたことから,心臓老化とは,血管老化に伴う後負荷増加による二次的現象との解釈もあった.しかし,心臓老化は血管老化と独立して出現し,高齢者における循環器疾患の病態を修飾している.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.