Japanese
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特集 プロレニン―レニン・アンジオテンシン系(RAS)の最近の話題
RASと心不全
RAS in Heart Failure
目黒 知己
1
Tomomi Meguro
1
1東京電力病院内科
1Department of Internal Medicine, Tokyo Electric Power Company Hospital
pp.285-290
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101442
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はじめに
Renin-angiotensin系(RAS)の亢進を遮断することが心不全患者の予後を改善するのではないかという問いに対して初めて答えが得られた大規模試験は,1987年のSOLVD試験1)および1991年のCONSENSUS試験2)である.以来20年以上もangiotensin変換酵素(ACE)阻害剤およびangiotensin II type1受容体阻害剤(ARB)を用いたRASの抑制は,心不全治療の大黒柱となっている.
本稿では最近の知見を交えて心不全におけるRASの役割をレビユーしてみたい.
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