Japanese
English
Bedside Teaching
鳥インフルエンザワクチン
Avian Influenza Vaccine
金川 修造
1
Shuzo Kanagawa
1
1国立国際医療センター国際疾病センター
1Disease Control and Prevention Center, International Medical Center of Japan
pp.1169-1175
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101372
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はじめに
世界保健機構(WHO)が新型インフルエンザ(豚インフルエンザ:H1N1)のパンデミックを宣言して以来,それまで世界中の医療関係者の注意を集めていた鳥インフルエンザは忘れられたかのような印象がある.しかしながら,現在も鳥インフルエンザの脅威はなくなった訳ではない.新型インフルエンザの出現によって,世界のインフルエンザ罹患患者数はこれまでよりも増えることは確実であり,ヒトあるいは豚などで新型インフルエンザと鳥インフルエンザに同時に罹患する可能性が高くなっている.この同時感染によって鳥インフルエンザウイルス(H5N1)がヒトからヒトへ感染する能力を獲得すると,高病原性インフルエンザの流行の可能性が高くなることを考慮して対策を立てる必要がある.
本稿では,最も期待される対策の一つと考えられるワクチンについて述べることとする.
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