特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き)
【コモンディジーズに対する標準的診療】
❿慢性咳嗽
松村 榮久
1
1松村医院
pp.1086-1088
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202254
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咳嗽は、持続期間により、3週間未満の「急性咳嗽」、3週間以上8週間未満の「遷延性咳嗽」、8週間以上の「慢性咳嗽」に分類される。「肺癌」「肺結核」「間質性肺炎」「心不全」など、予後に関わる疾患を見逃さないことが最重要である。それらが除外された狭義の慢性咳嗽において、最も頻度の高い疾患は「咳喘息」であり、次いで「胃食道逆流症」「副鼻腔気管支症候群」である。咳喘息には、吸入ステロイド薬、胃食道逆流症にはPPI(プロトンポンプ阻害薬)、副鼻腔気管支症候群にはマクロライドの少量持続投与(原則としてエリスロマイシン)にて診断的治療を行う。
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